2013年7月20日土曜日

ゲームが原作となった映画を思い出したり。6-1.

6-1.ゲームが原作となった映画を思い出したり。

下駄箱に着き、上履きに履き替え、教室に入る。東丸は緊張した。もしかしたら、雪乃の姿は、他の生徒にも見えるかも知れない。登校中は、誰にも見えなかった。でも、クラスメイトは違う。雪乃も同じ緊張をしていた。見えたらどうしよう。しかし、誰にも見えず特に何も起こることもなく、午前中の授業が終った。雪乃も空気を読んでか、静かに授業を聞いていた。東丸は、いつものように友達と弁当を食べ、そして教室を出た。

「ねぇ、どうして私、ユーレイになっちゃったんだろうね。」

「分からないよ。そんなこと。」

「本当にぃ?」

「分からないって。神様じゃないだから。」

神様もよく分かりません。

「ふーむ。やっぱり、何かミレンがあったのかな。」

「ミレン。未練か。」

私が常々思うのは、超常に出くわした時。彼らのフィクションへの関わりである。例えば、目の前にゾンビが現れた時にどう考えるだろうか?あのゲームや、あのゲームが原作となった映画を思い出したりしないだろうか。端的に言うと……。

「まぁ、マンガとかでもよくあることだけど。」

ということである。勿論、フィクションだから現実には起こりえない事。それが起きた時に、どう信じるか?というのは、分からないことなのだが……。

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